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教育ニュース

2006年10月24日

親の関心、学力伸ばす…小中学生調査
 子供の学力には、親がどれだけ子供とかかわりを持っているかどうかが影響する――。家庭の教育力が弱まっているとされる中、こんな研究結果がまとまった。

 ◆「対話の有無が大きく影響」

 研究者は「子供の学力を伸ばすにはまず親が関心を示す必要がある」と指摘。子供との触れ合いを保護者に訴える自治体もある。

 先月22、23日、大阪府柏原市で開かれた日本教育社会学会。山崎博敏・広島大教授らの研究グループは、子供が一人きりで夕食を食べたり、親が子供の成績に関心を示さなかったりする家庭では、子供の学力が低い傾向があるとする研究結果を発表した。

 山崎教授らは昨年11月、北海道と広島、島根、沖縄各県の小学生1664人、中学生1720人の計3384人を対象に家庭環境に関するアンケートを実施。同時に、漢字の書き取りや計算問題など、国語と算数・数学のテストを行い、家庭環境との関係を調べた。

 その結果、「夕食を一人で食べることがよくある」と答えた小学生(101人)の平均偏差値は44・88で、「一人で食べることはない」と答えた小学生(1056人)の51・19より、約6ポイント低かった。

 「自分の成績を家族がまったく知らない」と答えた小学生(43人)の平均偏差値41・05も、「よく知っている」と答えた小学生1130人の51・00より約10ポイント低かった。

 このほか、学校や友達のことについて保護者とよく話をする小学生の方が、ほとんど話さない小学生より成績が良くなる傾向も見られ、「親子間のコミュニケーションの有無は、子供の学力にも大きく影響している」と結論付けた。

 山崎教授は「親とかかわる時間が多いと、子供は落ち着き、勉強にも集中できるのではないか」と見る。

 京都市では、「教育の原点は家庭にある」として、市立小中学校や幼稚園に通う子供を持つ親に、「家族の宿題」を提示し、取り組みを呼びかけている。

 「家族の宿題」は、〈1〉子供の目を見て会話をしよう〈2〉一緒に家事をしよう〈3〉一緒に本を読もう〈4〉一緒に出かけよう〈5〉立ち止まって、一緒に答えを探そう――の5項目。2004年からは夏休み前に啓発チラシを家庭に配布している。

 市教委が昨年4月、市立小6年と市立中3年の計約2000人を対象に調査したところ、家の人に本を読んでもらった経験が多い子供や、よく動物園や博物館などに連れて行ってもらった子供は、学力上位層に多いという結果が出た。

 市教委では、「家族の宿題」が学力面に効果を及ぼしていると、手応えを感じており、「家庭で当たり前のことを当たり前に実行することが、子供の学力を伸ばすことにつながる」と、保護者への働きかけをさらに強めていく方針だ。(松本英一郎)

(2006年10月13日 読売新聞)

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