理解者
2006年10月23日
最近、いじめについてのニュースが多いですよね。
本当に悲しいことです。
しかし、このいじめの問題は今始まったことではないことも、現実です。
私がジャンプに入社した当時、今から10年前ほどのお話を今日はしたいと思います。
その生徒さんをAくんとしましょう。
Aくんは引っ越してきたばかりで、なかなかクラスに溶けこむことができませんでした。
いつからか、クラスのみんなが彼を遠巻きに見るようになったそうです。
悪口を言われるわけでもなく、暴力を振るわれるわけでもなく。
端から見ると、Aくんがいじめられているなんて誰も思わないでしょう。
でも、Aくんは悲しいくらいの疎外感を味わっていたのです。
自分から友達に話し掛けることもできず、ただうつむいて下を見るだけ。
いつしか彼は学校に行くことが苦痛になりました。
そして、不登校に。
ジャンプに入会してきたのはちょうどその頃です。
当初の目的は、学校の勉強に遅れをとらないようにするためでした。
しかし、状況を把握していた私達は、まず始めに担当する先生にこう言いました。
『勉強も大事ですが、まずは生徒さんと仲良くして下さい。先生が来るのが楽しみになるくらいに!』
先生は私達の意向を理解してくださり、最初の1ヶ月間はほとんど勉強らしい勉強をせず、ひたすら生徒さんと話をしてました。
どんなことに興味があって、どんな顔をして笑うのか、先生はただ知りたかったらしいです。
Aくんはどんどん先生と仲良くなり、勉強に対しても積極的に質問をするようになっていきました。
そして、少しずつではありますが、学校にも行き始めることができるようになりました。
Aくんに必要だったのは、ちょっとしたタイミングだったのです。
一番最初にクラスメイトに話し掛けられた時、うまく答えられなかったのが恥ずかしくてそれから何にも言えなくなってしまったらしいのです。
そしてそれがきっかけで不登校に。
でも、先生が色々と話し掛けてくれることで、人と話すことに対して抵抗感がなくなり、クラスメイトとも普通に話せるようになったのです。
家族とは普通に話せるのに、友達や他人とコミュニケーションをとることが苦手なお子さんはたくさんいます。決して変なことではないのです。
私が感謝したいのは、生徒さんを“知りたい”と本気で接してくれた先生と、1ヶ月間も“話合い”という授業をしたジャンプの先生を受け入れてくれたご両親です。
きっと“勉強”という名の指導をしない先生にヤキモキされたことでしょう。
でも、ご両親は先生とジャンプを信じてくれました。
その気持ちが嬉しかったのです。
もし、今そんな状況にいる生徒さんがいたら、まずは誰かに相談して下さい。
ジャンプの生徒なら、先生に。
きっと相談にのってくれますよ。
今日も頑張っていこう!!by 家庭教師のジャンプ(山形支部)

