神奈川県の家庭教師

神奈川県の生徒さんへプロ家庭教師のジャンプからのお知らせ

発達障害児の「こだわり」に配慮した指導

2015/04/10

新入生のみなさん、入学おめでとうございます!!

いよいよ新学期がスタートしますね!

プロ家庭教師のジャンプには、
◎アスペルガー症候群
◎学習障害
といった発達障害を乗り越え、晴れて志望校に進学された生徒さんがいます。

私が指導したMさん(当時中学三年生)は、出会った当時アスペルガー症候群と学習障害を併せ持っており、さらに不登校状態でした。

彼女はとても礼儀正しい反面、プライドが人一倍高かったため、家族以外の人に対して心の中で壁を作るようになりました。それがもとで対人関係に支障が出始め、その結果、教室に入ることができなくなったのです。

また、自分がアスペルガーや学習障害を伴う発達障害であるということを、医師の判断(WISCーⅣによる検査結果)だけで受け入れるのではなく、ネット等で自分自身で調べて確認しようとするなど、慎重な面もありました。

学習障害のため元々勉強は得意ではないうえに不登校にもなってしまいましたが、本人には
「高校には行きたい」
という意思がありました。そして
「行くためには勉強をしないといけない」
ということも理解してくれていました。
そのため、私が出した毎日の学習メニューは指示通りにきちんとやってくれていました。

Mさんにとっては他人と勉強する機会が私とのマンツーマン指導しかないため、私の授業がない日は完全に一人で勉強をすることになります。
ですので、自宅でどのように勉強をすればよいのか、そこの指示が非常に大事になってきます。
彼女の場合、日々の勉強のやり方を教えていくために、彼女が持つ「こだわり」に合わせた指示をすることに最も気を配りました。(いわゆる発達障害を持つ生徒さんは、多かれ少なかれ「こだわり」を持っている場合が多いです。例えば、数学などで解き方が複数あるような問題の場合、一般的に一番楽だとか簡単だとか言われる解き方でも、その子にとっては非常に難しく感じ、次の問題に進めなくなることもあります。
そのため、指導をする際には、生徒さん一人一人の「こだわり」を出来るだけ早い段階で把握し、最適な解き方で指導できるよう心掛けています)

彼女の場合、例えば数学の公式などを暗記することに対して強い抵抗を持っていたので、「丸暗記して数字を代入すれば答えが出る」というような説明はせず、一つ一つの公式に対し、「どうしてこの公式が成り立つのか」ということを論理的に解説し、理解して納得するまで努めました。但し宿題の問題を一人で解く時や本番のテスト中などに、「公式を忘れてしまって問題が解けない」という事態にならないように、本人のこだわりに配慮した解説をしつつも、自力で解く際にどのような役割を公式が果たしてくれるのかについても話し、活用できるように指導もしました。

休憩時間には、出来るだけ生徒さんに自分の話をしてもらい、どんなもの(こと)が好きなのか、どんなことを考えているのかをこちらが理解することで、生徒さんの気持ちに寄り添ってあげられるよう心掛けました。

また、不登校の生徒さんの多くがそうであるように、家族以外の人と接する機会がなかったため、家族に話せない悩みや不安が無いかどうかは何気ない会話の中で常に気にかけていました。
それから、他人の意見を押し付けられることに非常に抵抗を感じていたので、彼女の考えを尊重しながらも私の意見(人との関わり方、近い将来の展望、勉強するということの意義など)を伝えられるよう心掛けました。

そのようにして指導開始当初は彼女自身の「こだわり」をこちらが理解することで指導そのものも極めて順調に進んでおりました。

指導開始から一ヶ月ほど経過した時だったでしょうか。ある時Mさんが目の前の問題に集中して深く考え込んでしまい、隣にいる私の声が聞こえにくくなってしまい、全く話さなくなってしまいました。

そんな状況でも解説をした方がいいのか、それとも自力で解けるのを待ってあげた方がいいのか、悩みました。

そこで、Mさんと話し合いました。

その結果、「まずは一人で考えてみること」「一定時間が過ぎたら何処が分からないのかを確認し、考え方のヒントをあげるか、解説を始めること」を約束しました。

私とMさんの間だけで決めたルールをこのようにいくつか作っていくことで、数か月すると指導がかなりスムーズに進むようになりました。

私との定期的な学習、日々の家庭学習、そのどちらにも自分なりのやり方が確立していき、次第に自信が付いてきたのでしょう。指導のメイン科目以外の科目にも変化が見られるようになりました。

元々あまり興味がなかった社会や苦手だった国語も前向きに取り組むようになったのです。その結果、相模向陽館高校に合格しました。

高校に入ってからの成績は、なんと平均90点にまで上がりました。
その後の彼女の勉強への意欲は留まるところを知らず、最も苦手としていた暗記科目にも積極的に挑戦してくれるようになり、高1の間には漢字検定の準2級まで合格でき、現在はその次の2級獲得に向けて励んでくれているのです。

精神面でも、出会った当初より遥かに落ち着き、雰囲気も穏やかで柔らかいものになりました。

不登校時代には滅多に話さなかった友達の話も積極的にしてくれるようになり、高1の一年間はなんと一日も休まずに学校に通ってくれました。

また、何事にも前向きに考えてくれるようになり、時には将来の夢なども語ってくれました。

私にとって、Mさんの成長を一番近くで見られたことが、何よりの喜びでした。
Mさんが笑顔で夢を語ってくれるまでになって、本当に嬉しく思います。

「どうしたら一番良い形で伝えられるか」

ということを意識しながら指導し、Mさんだけではなく、私も家庭教師として成長できたと感じています。

この経験を活かし、生徒さん一人一人に適した授業を展開できるように、これからも努力していきたいと思います。

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